プライベートバンク - [ Private bank ] とは?
プライベートバンク(Private Bank)は、スイスを中心とした欧州において、歴史的な経緯により成立した銀行の一形態である。そのため厳密な定義というものは存在しないが、字義通り解釈するとすれば、「プライベート・バンカーが経営する銀行」のことである。
プライベートバンク - [ Private bank ] の和訳は
プライベートバンカーに相当する適切な日本語がないため、無理やり日本語に訳すとすると「個人銀行家」あたりにならざるを得ないが、こうした個人銀行家たちが無限責任をもつパートナーとなって経営している、いわば「個人(経営)銀行」であり、そのためスタッフ数も数十人から数百人ぐらいまでのこじんまりとした経営規模が一般的である。
王族や貴族を含む超富裕層の為の銀行
一方、実態として、主に世界中の王族や貴族を含む超富裕層・富裕層が主に資産保全や資産運用のため「個人的に活用する銀行」であるという意味で(「私的な銀行」「プライベートなバンク」という意味で)プライベートバンクと呼ばれている嫌いがあり、厳密には字義とは異なるが、そのようにも用いられているといえる。
プライベートバンクの例
前述の通りプライベートバンクの厳密な定義がないため、どの銀行がプライベートバンクであるかどうかは判断が難しいが、一つの基準例としてはプライベートバンカーのメンバーシップを名乗る以下の2つの協会に所属する銀行をプライベートバンクと考えて差し支えないと思われる。(一説では、厳密にはこれらの協会に属しているパートナーだけがプライベートバンカーを名乗れるという。)
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スイスプライベートバンカーズ協会 加盟行(アルファベット順)
- Baumann & Cie
- Bordier & Cie
- E. Gutzwiller & Cie
- Gonet & Cie
- Hottinger & Cie
- Landolt & Cie
- La Roche & Co Banquiers
- Lombard Odier Darier Hentsch & Cie
- Mirabaud & Cie
- Mourgue d'Algue & Cie
- Pictet & Cie(ピクテ)
- Rahn & Bodmer
- Reichmuth & Co
- Wegelin & Co
ジュネーブプライベートバンカーズ協会 加盟行(設立年順)
- Lombard Odier Darier Hentsch & Cie(1796年)
- Pictet & Cie(1805年)
- Mirabaud & Cie(1819年)
- Bordier & Cie(1844年)
スイスのプライベートバンクの特徴
- 組織形態:無限責任のパートナーによる経営。万一の場合は無限責任パートナーが個人資産を含めて責任を負う形態のため信頼度が高い。
- 顧客対象:主な対象は富裕層や機関投資家。銀行によって基準が異なるが、米ドルで100万ドル・日本円で1億円以上の金融資産(不動産を除く)が一つの目安と言われている。
- 事業領域:資産保全・資産運用に特化(融資・自社売買等のリスク行為を行わない)。ほぼ倒産等の恐れがない。
- 収益構造:顧客から預かった資産の保全・管理・運用の手数料。顧客と銀行の利害ベクトルの一致(「顧客が儲かれば(顧客資産が増加すれば)銀行も儲かる(手数料が多くなる)」あるいは「顧客が損する(顧客資産が減少すると)と銀行も損する(手数料が少なくなる)」)また、大手商業銀行のプライベートバンキング部門等とは異なり、特定の金融商品の営業行為を基本的に行わない(収益構造が販売手数料等に依存していない)。
スイスの銀行であることの特徴・メリット
- 政治的安定性:スイスは永世中立国であり政治的に安定性が高い
- 地理的優位性:地理的に欧州の中心に位置する
- 厳格な顧客情報の秘匿性・守秘性:スイス銀行法に基づく厳格な守秘義務の遵守
- 実績・ブランド:スイスのプライベートバンクは富裕層の資産保全・資産運用に関して既に数百年以上に渡る長い実績とブランドを有する



